2009年11月19日木曜日
Nobuhiro Shimura Exhibition
11月14日、心待ちにしていた志村信裕さんの展示「うかべ」を横浜美術館に見にいきました。
彼は、映像で景色をつくる試みを続けているアーティスト。
美術館のエントランスホールや、階段室など、普段アートを展示しない周辺に映像を投影する作品でした。
今回の作品も本当に美しく、嫉妬してしまいます。
「うかべ」というタイトルもそうですが、dress、pool、drapeという個々につけられた優雅なタイトルもその美しさを表しているようでした。
アーティストトークでは、まっすぐに自分の言葉で作品を説明したり、ロジカルなメンズ陣の質問に答えたり、感覚だけでなく言葉を使う才能もあるんだなー。と、これまた嫉妬。
一緒に見に行ったブッタさんが、彼の作品を
「ゲシュタルトのサスペンス」と言語化しました。
それが何であるのかを決められずに、答えを引き延ばされていく。。。
「見たことあるものを見たことないものに見せたい」という彼の言葉のように浮かびゆらいでいるその映像は、見た事ある何かを思い描かせながら、でも何であるのかわからないまま、ずっと見てられる心地のよいものでした。
彼の今後の取り組みで、横浜の黄金町という町の路地に、映像作品を常設で映し出す計画があるそうです。
私はよく、映像やメディアを何か環境に落とし込めたら良いのに!と考えていたので、
作品が美術館を飛び出し、街の環境になることは、本当にすごいこと。
夜道を美しく照らし、安心感を与え、防犯としても機能してゆくアート。
今後の彼の活動が本当に楽しみです。
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