2008年7月14日月曜日
アール・ブリュット
「ART BRUT/アウトサイダーアート」との出会いは2003年2月11日。
一人で旅行していたNEW YORKでMOMAが建設中だったので、その隣に建つ小さな美しいビル「AMERICAN FORK ART MUSEUM」に入ったのが最初の出会いでした。
このミュージアムはアールブリュットから世界の民芸品までボーダレスな作品の展示をしており、私が中学生の頃からなぜか好きだったゾンネンシュターンやメキシコの民芸品、今では日本でもおなじみになったヘンリーダーガーなど、好きなものが集まっている夢のような場所で、大興奮したのもでした。
そしてそれらは、「ART BRUT/アウトサイダーアート」というジャンルであるという事を初めて認識したのでした。
思えば私は、芝居にしろ、お笑い芸人にしろ、「どうしてこの人はこんな様にしか生きられないんだろう…」というような、他の追随を許さないテンションのものに惹かれて来ました。アール・ブリュットに惹かれるのもそういったところなのでしょう。
松下電工汐留ミュージアムでおなわれている「アール・ブリュット/交差する魂」展を観て来ました。思っていたより展示作品も多く久しぶりに興奮しました。この展示で、初めて多くの日本のアール・ブリュットコレクションを観ました。どの作品も強度があり、とても刺激を受けました。また日本でもこの分野がきちんと根付いていることを知り嬉しく思いました。
デザインの仕事ではクライアントを説得する為や社会を意識した「コンセプトや時代性」にどうしても時間や重きをおいてしまいがちですが、あらためて「時間をかけて手を動かすことによって得るものの美しさや密度の強さ」の重要性を考えさせられました。
7月21日まで開催しています。
もらったチケットがまだ余っているので、興味のある人は是非。
私ももう一回行きたいです。
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