2010年9月23日木曜日

古座川町のハナアミに夢中です。

今、とても夢中になって応援している活動があります。

和歌山の古座川町「ハナアミ」というもの。野山の花やお庭の花を少しずつ使って、自由に編む花飾りです。地元のおばあさん達が中心になって活動を続けています。


林野庁から古座川町役場に派遣されている友人を訪ね、この町に旅行したことがきっかけでこの活動を知りました。依頼、このハナアミの活動を続けている通称「ハナアミ乙女」達を訪ね、ハナアミを教えてもらったり、編んだ物を送ってもらったりしています。



それまでなんでもなかった、野山やお庭の草花を編む事で価値をかえる「ハナアミ」。自然と調和した古座川町の生活から生まれた「素敵な文化」に感動し、活動を応援することにしました。
友達の結婚式にオーダーし、花冠やブーケ、コサージュ、会場のデコレーション用にもハナアミを編んでもらったり、

毎月のハナアミ練習会にあわせ、季節の花便りのように自宅におくってもらったり、大切な人への贈り物に編んでもらったりしています。今後はクリスマスリースやお正月飾りをハナアミでつくってみようと、乙女達と計画中。

古座川町の自然と乙女達の気持ちの「おすそわけ」、興味のある方はぜひご連絡ください。ando@designmusica.com

ハナアミを応援するサイトはこちら http://hanaami.jpn.org/

rooms21設営

8月31日〜9月2日に代々木体育館で、ファッションの展示会roomsが開催されました。
そこでベルリンのデザイナーのブランドをセレクトするお店「WUTberlin」のブースのデザイン&設営を行いました。
今回で3回目になります。

バイヤーのYannさんのブログにその様子がUPされています。
yannさんの思うブースのイメージコンセプトが語られていて面白いです。
http://www.hpfrance.com/Blog/Yann/2010/09/005298.html

2010年9月19日日曜日

焼き杉工場見学

岡山の火おこしアイドルのイベントの関係で、焼き杉工場に見学に行きました。
最近、杉の間伐材などのことを調べており、日本各地で大量に余っている杉の有効活用にとても興味がありました。
焼き杉は以前、倉敷に訪れた時に保存地区の建物の壁に使われているのを見て面白い建材だなあ、と気になっていました。関東や私の故郷の東北ではほとんど見た事がなかったからです。その後、伝統的天然エコ建材ということで、建築家の藤森照信さんなどが使用して注目されはじめてきたようです。

訪れたのは瀬戸内海に面した岡山県牛窓町という港町にある「森材木店」。昔ながらの製法で焼き杉を製作されている会社です。

焼き杉は、杉板(2m~3m)を3枚三角形に組合せ、新聞紙1枚だけの火種を下から入れ、煙突効果で炎が一瞬で炎上するというなんともシンプルで驚きの製法でした!

2〜3分で杉の表面が5〜6mm炭化します。本当にあっという間です。

普通木材は腐らないように防腐剤やペンキを塗布して保護します。しかしこれは塗っても厚さ1mmにも充たないもの。焼き杉は5mmの炭化層があるため、数十年の耐久性があるのだそう。「いろいろな木を試したが、やはり柔らかい杉でないとダメ。」と森材木店の4代目森恒雄さんが教えてくださいました。

・日本で一番穫れる樹種の「杉」でないと作れない
・あっという間の製法で数十年の耐久性を生み出す
・燃料はマッチ1本と新聞紙1枚だけ

工場で実際お話を聞いて見てみないとわからなかったこと。焼き杉のすばらしさに感服しました。
杉は柔らかさがネックだなーと思っていた所だったので、よけいに感動。今後の杉についての考察のヒントになりそうです。

関連サイト
森材木店
関連ブログ

火おこしアイドル製作委員会発表会







8月21日に岡山のアートスペース「かじこ/kajico」で「火おこしアイドル自給プロジェクト」の第一弾「火おこしアイドル製作委員会発表」が行なわれました。わたしも火おこしアイドル製作委員会のメンバーとして参加しました。

まず、かじこという面白いスペースのこと。瀬戸内芸術祭開催期間に合わせ、岡山に築90年の空き家を再生したスペース。アーティストが滞在しながら製作をしていたり、宿泊客がいたり、イベントが開催されていたりと、多様な関わり方が可能な包容力のある場所でとても居心地がよいスペースでした。(個人的には暑さとイベントの準備でテンパっており、滞在を存分に楽しめなかったのが心残り…。)

イベントの方はまず朝一番で、アイドル成功祈願の為に岡山で有名な火(竃)を祀っている神社「吉備津神社」に訪れ、鳴釜神事というとても珍しい祈祷をおこなって来ました。

夕方からは「火おこしアイドル製作委員会発表」。どうしてアイドルを自給しようと思ったか、なぜ火おこしアイドルなのか?初代火おこしアイドルの吉備津もえ子ちゃんの紹介、古代式火おこしのデモンストレーション、火を使った文化の継承&紹介スライドショー、握手会などと盛りだくさんの内容でした。

もちろんスポンサーの「日本ファイヤープロテクト」の消火用具の説明とご来場の方への粗品の贈呈も行いました。

イベントの内容はこちらからご覧下さい。
かじこのサイト→ http://kajico.org/event/archive/000277.php
吉備津もえ子ブログ→http://ameblo.jp/fire-kesiko/

消火用具パッケージデザインfeat.火おこしアイドルプロデュース





最近、空間のデザインばかりでなく、店舗や商品のディレクションやプロデュースなどのお話を頂くことが多くなりました。
現在進行している、日本ファイヤープロテクト株式会社様の消火用具のパッケージ&PRツールの開発のお仕事もまさにそう。この会社は、投てき型簡易消火用具を開発されているベンチャー企業。消火用具というと消化器が一般的ですが、より簡単な操作で火災時の初期消火や逃げ道確保に有効な消火器具を製造されている企業です。ようは、投げるだけ。割れやすいペットボトルに消火液体が入っていて、投げて割る事で瞬時に火が消えるという商品です。
最初にお話頂いたときは、正直、どんなふうにデザインやディレクションをすればよいかイメージが湧きませんでした。また、特殊な商品なので、パッケージだけを素敵にしても意味がないだろうと。
そんな時、「自給自足などが注目されている時代。これからは仕事も自給してゆくもの。そしてアイドルも自給したい!」「火おこしアイドルをプロデュースする!」などと本気でおもしろいことを考えている知人、ナリワイの伊藤洋志くんの事を思い出し、「火消し」と「火おこし」なんか相性が良いぞ!ということで、この2つの要素を掛け合わせる事でおもしろい現象が生み出せるのではないかと考えました。

クライアントには火おこしアイドルのスポンサーになってもらい、アイドルイベント等の活動に協賛を頂くかわりに、デザインやコピーライトをよりリーズナブルに提供したり、イベント時に商品のPRやアンケート調査、ブログ等のメディアに企業名や商品の露出を図るという作戦です。

かくして、火おこし&火消しのプロデュース仕事が始まりました。商品のネーミング、パッケージデザイン、チラシデザイン、コピーライトの全開発を行なっています。現在は、パッケージ用の撮影も終わり、各種パッケージ開発、各種チラシ開発の最終入稿直前というところ。新パッケージの商品は9月末発売予定です!